« まぁアレだ。 | トップページ | 対 横浜とか »

2007/10/04

ブームとはなんぞや

巷では”落語ブーム”だそうですな。ホントかよと疑っちゃいますが。九月上席夜、寄席の殿堂、上野鈴本には30人くらいしか入っていませんでした。中トリの権太楼師匠が、寝ていても構わないから、どうか帰らないでくれとお願いしていましたな。九月下席夜、寄席の歌舞伎座新宿末廣では、古今亭寿輔師匠が、これだけ客がいないと涼しくていいとボヤいていました。

巷で喧伝されているところの”落語ブーム”を受けたのかどうかは判りませんが、河出書房新社が良い本を文庫化してくれました。これが”落語ブーム”なんでしょうな。有り難く恩恵を受けておりますよ。

正岡容oヨセバヤシ
寄席囃子
正岡容寄席随筆集
正岡 容 著

定価819円(本体780円)
ISBN 978-4-309-40863-7 ● Cコード 0195


秋になると、あたしの思い出に、旧東京の寄席風景のいくつかが、きっと、儚い幻灯の玻瑠絵ほどに滲み出す。【163頁】

寄席が東京の庶民と共に生きていた時代の、それこそ銭湯と同じように町内に1軒あった時代に、寄席の淫乱と尊称を奉られた【同書193頁】ほどに寄席通いをしたのが、正岡容という人です。先々代の小さんだとか先代の柳枝だとか、顔と名前がほとんど一致しないというより、顔さえも知らない噺家の名前があがってるン。寄席の名前も神田立花亭だとか、京橋金沢亭なんてのがポンポン出てくる。

過ぎ去った時代を、古き良き東京を、味わうには良い本だと思いますな。

この本を読んで、寄席ってとこはイイとこだなんて過剰な期待を抱いて入ってくると、外れた時の衝撃が大きいので、ホドホドの期待を抱いて寄ってみましょう。

|

« まぁアレだ。 | トップページ | 対 横浜とか »

趣味の演芸 2007」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30484/16656216

この記事へのトラックバック一覧です: ブームとはなんぞや:

« まぁアレだ。 | トップページ | 対 横浜とか »