どうでもいいはなし の2
え~柳家権太楼師がトリで『百年目』を演るってんで、ハンドボルに後ろ髪を引かれながらも国立劇場に足を運びましたよ。ところがね、権太楼師のトリは来月でしたぁ。ははは。その場にヘナヘナと座り込みそうになりましたが、ついでだから覗いていきましたよ。
“いま何刻だい?”
“四つで”
“いつ、むぅ、なな、やぁ、…”
落語を聴かない人でも、たぶんこのサゲはご存知のことと思います。
『時そば』ですな。
この噺をホール落語で演るのには、相当な度胸が必要なんだろうと思います。当たり前に演ったんじゃ、もうすぐ五百回を数えようかという落語会に足を運ぶようなスレた客には、大方が蹴られてしまうでしょうな。平凡な噺家はせいぜい、食べる仕草を五月蠅く演って笑わせようとするくらいなンでしょうが、この日の瀧川鯉昇師は実に結構でございました。鯉昇師が力を入れたのは、翌日与太郎が対峙する蕎麦屋の蕎麦だったんですな。ネタ割れするのでこれ以上は書きませんが、こういう演じ方もあるんだねぇと、馬鹿笑いをしながら関心しておりました。この噺を聴くことができましたので、元は取った気になったンでございます。
演者の力量が顕れやすい噺なのでしょう。
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第四百七十五回 落語研究会
古今亭志ん太 : やかんなめ
柳家花録 : 長短
春風亭一朝 : 二番煎じ
仲入
瀧川鯉昇 : 時そば
五街道雲助 : 宿屋の富
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