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2008/04/08

どうでもいいはなし の古今亭志ん朝

2008年3月26日にソニーからDVDが発売されるまで、わたくしたちが実際に耳にすることの出来る古今亭志ん朝の口跡は、ソニーミュージックから発売されている、古今亭志ん朝新選独演会15枚:29席+特撰・独演会18枚:31席と、ニッカン飛び切り寄席のCD集の1枚:3席の、都合CD34枚、63席のみであった。今回の発売により、CDの重複分を除いて、新たに志ん朝師の貴重な音源及び映像がわたくしたちファンのもとに6席も増える事になった。

取り分け、これからの寄席や落語会において掛かることは皆無であろうと思われる『浜野矩随』という噺を聴くことのできる幸福にわたくしは、発売を企画された方々のご尽力に心からの感謝を申し上げたいと思う。

これは私に初めての噺であった。そして恥ずかしい話だが、初めて泣かされた噺であった。よく人の文章で、噺を聴いて泣いてしまったなんてことを読んだりする。わたくしはそんな大袈裟なことは無いと思っていた。ところが、あった。自分自身に起きてしまったことだから、実際にあることだったのだ。

出掛ける際、浜野矩随が水を半分飲み残し、それを母親が一息に飲み干す場面がある。口にはしないが母親にとって、これが息子との水杯だったのであろう。結末が暗示されて、わたくしはここでやられてしまった。もう上質の芝居を見ているようである。
志ん朝師は嫌がるが、やはり名人なんだろう。

『四段目』と『反魂香』と『口入屋』はもったいなくてまだ見ていない。

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