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2011/03/23

落語物語

落語物語

白状しようわたくしは落語が好きである。いや違うな、寄席演芸が好きなのであり、噺家を問わず高座に上がる芸人さんが好きなのである。芸人さんと言っても、テレビのバラエティに顔を出している自称『芸人』とはちょいと違う。10日興行の舞台に立ち、あらゆる客層に向かって高座を繋いでいく、そんな芸人さんたちが好きなのである。テレビではほとんどお目にかかれない。このゾクゾクするようなマイナー感はどうだ。このマイナー感に取り込まれてしまったらもう駄目だ、離れられなくなってしまう。たまにね、お客さん毎日よくも厭きずにゲラゲラ笑っていられるねなんて言われたりするけど、しょうがないよ、毎日見ても面白いのだもの。

そんなあたくしのハートをくすぐる映画が『落語物語』なのであるな。林家しん平監督作品。これまでにも落語を題材にした映画はチラチラと作られてきた。ンでもってこの『落語物語』の、それらの作品群との違いは、落語という題材を、こちら側から視たものか、それとも対岸からこちら側を覗き見る視点、というかそれしかなかった視点というべきか、との違いだろうと思う。

物語は、噺家のもとへ弟子入りした主人公のくらしが、ごく自然に当たり前な『日常』として進んでいく。とは言えその『日常』も我々のそれとは全く別次元の『日常』なのだけれども。この3人を軸に様々なエピソードが絡んでいき、クライマックスにあたくしが涙するという寸法だ。

主演はピエール瀧、東京ガスのCMで信長をやった人ね。おかみさんに田畑智子、この人がまた巧いんだ。んで主人公に柳家わさび。本物が前座を演じるんだもの、こりゃピッタリはまる。

ディープな落語ファンとしては、ちょこちょこ出てくる芸人さんの顔を見つけては喜んだり、背景に使われている小物にニヤニヤしたり、とても楽しいものになっていると思う。まんまと泣かされちゃったりね。

東京だと東劇ってところで観られます。感じの良い箱でした。こういう時代だ。ちょいの間浮世を忘れ、ほのぼのするのも、またひとつのやり方だ。

映画について何か述べるなんてな2004年5月1日以来8年ぶりだ。

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