小三治

2011/06/23

新宿末廣亭 6月下席夜 3日目

とうわけで、主任の演目は『馬の田楽』でございました。

引いていた馬が何処かへ行っちゃいましたよという、
たったこれだけのはなしです。


なのに、上手い人が演ると、とてつもなく面白くて、
そうじゃない人が演ると、全く笑えないという、
怖ろしいはなしでございますよ。

あたくしの隣にお座りのマダムが仰ったのには、

”小三治って人はあんまりテレビには出ないのに人気があるのね。
こんなに人が入った寄席は初めてよ。”

僕も初めてですと返事しておきました。

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2011/06/21

新宿末廣亭 6月下席夜 初日

というわけで、新宿の6月下席夜は、小三治師の芝居ですよ。

植木屋の職人八さんが言ってましたよ。氷なんて口にするのはひと夏に2~3回だって。その貴重な氷を惜しげもなく、しかも八さんが『一度も口に入れたこたねぇ』鯉の洗いの下に敷き詰める贅沢なんですよ。だから氷を下さいってしゃぶるんですよねぇ。

良い『青菜』でした。

隣のお兄ちゃんがスケッチブック持ってなにか書いていたので、肩越しに覗いてみた。

さくら餅食べずに一個残りけり 米朝
さくら餅葉っぱを剥いて食べちゃった 小三治

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2010/07/01

どうでもいいはなし の月のもの の水無月

どうでもいいはなし の月のもの の水無月

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2010年6月1日 新宿末廣亭 上席夜 主任:柳亭小燕枝【天災】
2010年6月4日 新宿末廣亭 上席夜 主任:柳亭小燕枝【猫の災難】
2010年6月7日 新宿末廣亭 上席夜 主任:柳亭小燕枝【小言幸兵衛】

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2010年6月14日 新宿末廣亭 中席夜 主任:桂伸治【らくだ】

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2010年6月21日 新宿末廣亭 下席夜 主任:柳家小三治【宗論】
2010年6月22日 新宿末廣亭 下席夜 主任:柳家小三治【野ざらし】
2010年6月24日 新宿末廣亭 下席夜 主任:柳家小三治【青菜】
2010年6月29日 新宿末廣亭 下席夜 主任:柳家小三治【天災】
2010年6月30日 新宿末広亭 下席夜 主任:柳家小三治【馬の田楽】

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上席
最近は飲酒運転の取り締まりがうるさくなりましたな。
当寄席でも前座さんがアルコール検知器を持って楽屋口で待機してましてね、
0.1mmgでも検知されようものなら、
飲酒高座ってことになり、扇子を取り上げられて、
手前どもは高座に上げてもらえなくなってしまいます。

隣のご婦人が、へ~~~~!って、
法螺話に決まってるじゃない。
小燕枝師の江戸っ子の【あ~~う】ってのが大好きです。
あと【にょ、ってやんでぇ、このコンポラチンキ!】てのも好き。
思わず笑っちゃいます。

中席
今日は38人と高座から客の頭数を数えた、前方の失礼な師匠がいた。

下席
扇橋師いじりが炸裂。
本芝居の中では、【天災】があたくしには良かったですね。

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2010/03/31

どうでもいいはなし の月のもの の弥生

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2010年3月15日 中席 夜 新宿末廣亭 主任:三遊亭金馬【らくだ】
2010年3月19日 中席 夜 新宿末廣亭 主任:三遊亭金馬【淀五郎】

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2010年3月25日 三越落語会

橘家富蔵【茶の湯】
桂南なん【きゃいのう】
柳家さん喬【鴻池の犬】
中入り
桂文生【人形買い】
柳家小三治【禁酒番屋】

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今月は、全然寄席に行かれなかったぜ。

金馬師が【らくだ】を、なぜか【だるま】と言い違うのが可笑しかった。
一度や二度じゃ無かったし。

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2010/01/21

どうでもいいはなし の 正月二之席

新宿末廣亭 正月二之席とか

正月二之席、新宿の夜はご存知大看板、柳家小三治師の芝居でございまして、この芝居には10日のうち4日、主任の休席がありました。ですから小三治師の主任興業としては、6日間の芝居ということに成りますか。本芝居にあたくしは、5日通いました。

当代一の大看板の芝居でございますよ。わんさか、わんさか人が押し寄せて、椅子に座ることなど夢のまた夢、2階桟敷ですら満席でございました。この芝居で、あたくしが椅子に座ることができたのは、ただの2日。しかもそのうちの1日は、親切な方の、席が空いたからここにおいでなさいの声で、座れたようなものでした。8日目、あたくしの寄席の指定席、予備のパイプ椅子でさい満杯という有様で、入ってから終いまでの3時間ずっと立ちっぱなしでございました。おかげで腰の具合が、まだおかしゅうございます。

確かにね、後方の座席ですとか、両側の桟敷席ですとか、2階桟敷席ですとか、座ろうと思えば座れないこともありませんでした。でもあたくしはそうはしなかった。それでは、高座の噺家さんの微妙な表情の変化を捉えることができない。嫌なンでございます。ですからあたくしは、馬鹿の一つ覚えと言われようが前に座るンでございますよ。立見、結構じゃございませんか。ほんの少しの辛抱で、至福の刻を得られるンでございますもの。

まだちょいと鼻声で、体調は恢復なすっていないようでしたが、9日目の『厩火事』が、あたくしには良かったと思いました。これはあくまでも、あたくしの主観でございますからね、あまりお気になさらないでくださいましね。

噺家が高座から、普段の日にも寄席に足をお運び下さいと、笑いに包んで訴える。去年、あたくしが喰らった定席の最少人数は、新宿の夜の18人でございました。2階桟敷が開くことなど数える程でございますよ。

落語に明るいことを皆に披露したいが為に些細なくすぐりにも高笑いする、俺は小三治を観るんだと気追い込む、あろう事か高座の師匠に話し掛ける、そんな人達を飲み込んだ新宿末廣亭は、普段とは少しだけ違う顔を見せて、正月二之席の先穐楽を迎えていたンでございます。

正月二之席 新宿末廣亭 夜 
主任:柳家小三治

2010年01月12日 『初天神』
2010年01月14日 『一眼国』
2010年01月18日 『野ざらし』
2010年01月19日 『厩火事』
2010年01月20日 『かんしゃく』

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2010/01/08

どうでもいいはなし の1

上野鈴本演芸場 正月初席 七日目

え~金馬師の『七草』を目当てにやって参りましたは、毎年吉例となっております上野鈴本演芸場の正月初席七日目の夜でございます。膝の具合がお悪いそうで、今年は釈台を置いての高座でございました。お体を大切になすって頂いて、いつまでもいつまでも、貴重な噺をあたくしたちに聴かせて欲しいと願うのは、贅沢というものでございましょうか。

上野の初席の夜の主任は小三治師でございます。今や説明不要、当代一の大看板でございます。寄席に足を運ばない方々でも、『小三治』の名前は、耳になすったことはお有りでしょう。この日の高座は『初天神』でございました。

あたくしが前々から不思議に思っていたことに、ガキが物をいくら強請るったって、たかだか露天の店先の駄菓子だ、そう大してお足は掛からないだろう、なのに何故この親父は、あんなにもガキを連れて行くのを嫌がるンだろうって事でした。手前んちが貧乏でどうしようもないのなら仕方もなかろうが、家にまるきりお足が無けりゃ、羽織を仕立てることなんて出来やしない。てことになるとこの家にお足が無いて理由でもなさそうだ。不思議でございましょう?

その答えの糸口が柳家小満ん師の本にあった。この親父にとっては、天神様なんてどうでもいいンですよ。その後に、楽しみがあるンですな。ね、仕立て下ろしの羽織を着て、乙を決め込む。行くとこったらご婦人方がいらっしゃる所ですよ。だからガキを連れて歩くのを嫌がる。邪魔だったンでございまよ。ね、はたと膝を打ったでしょう。しなかった?ま、ンなこた、どうでも良ンですけど。

まぁ何にせよ、はたと膝を打った、そんな素人の屁理屈なんかどうでも良くなるくらいに、全編可笑しみに溢れた小三治師の『初天神』は、親父とガキの間柄が濃密でね、爆笑に継ぐ爆笑だったンでございます。

それはそうと、この日もメモメモな人が沢山いらっしゃった。余計なお世話なンでございますが、何しに寄席に来てんだろ、と思った正月初席の七日目なンでございます。

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2009/06/27

どうでもいいはなし の15

新宿末廣亭 6月下席 夜 6日目

え~6月は新宿へ、血相変えての寄席通いでございます。
満員立見の大盛況で、とうとうあたくしも立見になっちゃったンでございますよ。去年はここまでは凄く無かったんでござますが、今年はどうしちゃったンでございましょう。立見でもいいからなんとか見たいと思わせる、当代一の噺家の芝居でございます。伊達や酔狂じゃございませんな。

出囃子『二上がり鞨鼓』が聞こえてまいります。思いを込めた声がいろいろな席から掛かります。”日本いちぃ!”なかにはこんな声も聞かれます。確かに間違いではありませんが、寄席ではなかなか掛からない聞かれない声でございますな。あまり桟敷で、はしゃぐんじゃありませんよ、おじちゃん。

紙切りにマイケル・ジャクソンというのが出ましたねぇ。おそらく今日だけのものでしょうねぇ。扇橋がね、マイケル・ジャクソンてなビートルズと同じなのかなんて聞いてきましてね、なんと答えていいか困りました。あたくしは、ビートルズの楽曲は何曲かは知っておりますし、マイケル・ジャクソンの曲ではなんでしょうねぇ。。。

”♪ We are the World!”

突然高らかにお歌いになられました。
客席全部が引っ繰り返った瞬間でございます。

♪ 鐘が ゴンとなりゃさ 上げ潮 南風さ
♪ 烏が飛びだしゃ こらさのさ
♪ 骨がある サイサイ
♪ スチャラカチャン たら スチャラカチャン

この日の小三治師は歌いたかったンでございますね、きっと。

ご機嫌なこの日の『野ざらし』は良い出来で、普段の日なら時間を気にせずに、サゲまでおやりになったはずでしょうが、後に漫才の会がある関係で9:00バネになってしまったのが、無念だったンでございます。
本当に本当に残念。
最後まで聞きたかったんでございます。

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2009/06/25

どうでもいいはなし の14

新宿末廣亭 6月下席 夜 4日目

木戸口に案内みたいなことをやっているお兄ちゃんが立っていたので、今日は団体でもあるのかとテケツで聞いてみましたら、果たしてそうで、なんとか予備席に座れたから良かったものの、この日はすし詰めギュウギュウで、正月初席並の大変な混雑でございました。まぁ当代一の噺家の芝居でございますから、これも無理もないことです。

代演に木久扇師が現れまする時、あたくしの右隣のマダムが”きくちゅあ~~ん”と茶色掛かった黄色い声をあげていらっしゃいました。笑点恐るべしでございます。このマダム、芸人にいちいち反応し、挙げ句誰に向かうとも無く、ネタの解説までお始めになった頃には、そろそろあたくしは閉口していたのでございます。

ケツのしびれが最高潮に達したころ、出囃子『二上がり鞨鼓』が流れてまいります。

江戸っ子の徳目として“痩せ我慢”てのがあって、先の扇橋に向かって“聞こえないよ!”なんて野暮はいけない。今日のお客様は江戸っ子でしたねぇ、どうですか皆さん、あの”お父様!”の科白で、辺り一面に夏の日差しを浴びた茄子畑が見えた気がしませんか?お客様を自分に引き込む、あれ何を喋っているんだろうと自分の側へ引き込む、芸ですねぇ。でもじっと耳を欹ててサゲがあれじゃあねぇ。
客席はドッカンドッカン引っ繰り返っておりました。

“お~い船頭さん、舟を上手に寄せておくれ。”

二人の人物がこの同じ科白を言うわけなンでございますが、
年齢から背格好から気性からまるで違う二人が、
高座にはいたンでございますよ。
寄席はいいですよ。至芸を間近で観られます。

今日の一言。

”あいつは血圧を静めるために高座にあがってる”

世之介師からだったンではございますが、
この番組では、熊さんが大活躍だったなぁと、
ここまで書いて気がついた次第でございます。

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2009/06/23

どうでもいいはなし の13

新宿末廣亭 6月下席 夜 2日目

え~新宿の下席夜は、ご存知大看板、柳家小三治師の芝居でございます。

こう言っては他の師匠には失礼なンですが、小三治師以外の芝居で、2階桟敷が解放されるという事はそう多くはございません。(団体が入っていたらそれはもちろん別ですよ。)この日も当たり前のように2階は開いておりました。

いつからなのかは解りませんが、予備席のパイプ椅子が新しくなっておりました。クッションが従来のものよりかは厚みを増しておりました。かといって、ずっと座っていられるかというと話は別で、ケツが痛くなるのは毎度のことでございます。

ヒザ前は扇橋師。いきなり羽織を下座に放ったので、次が遅れているのかしらとちょいとドキドキ致しました。でも直ぐに引かれたので、ひと安心だったんでございますよ。多分ヒザの正楽師の入りが遅れていたのかなぁなんてね、勝手に想像しておりました。

出囃子『二上がり鞨鼓』が聞こえてまいります。口を真一文字に結び、目線を少しばかり上に置いた、いつもの小三治師の出でございます。ケツが痛いのを我慢し続けたのも、あたくしはこの時を待っていたからなンでございます。至る所で、待ってましたぁと声が掛かっておりました。

扇橋師の腕の血管が浮き出ているという話から、ヒザ前に扇橋、ヒザに正楽という布陣は最強だなんて話から、落語家と呼ばれたくない噺家と呼んでもらいたい、あなた方も落語家と言われたら嫌でしょう、と言ってもそんなことはまずありませんと笑わせておいて、落とし噺、芝居噺、怪談噺、人情噺やら色々な種類が落語にはあるんだよと、マクラを繋いでいらっしゃいました。中でも怪談噺を押されていたので“不動坊火焔”かなぁなんてあたくしは予想しておりました。それは全くの見当外れで演目は“お化け長屋”でした。

困った古狸の杢兵衛さんの、ため息とも取れない弱々しい“え~~~?!”が、あたくしは大好きです。

今日の一言。

“ちょっとあ~た、人がはなししてンだからちゃんと聞いてくださいよぉ”

ずぅっと言い続けていますが寄席はいいですよ。
至芸を間近で観られます。

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2009/05/31

どうでもいいはなし の皐月

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5月 8日 上野鈴本演芸場 上席 夜 主任:柳家権太楼【一人酒盛】
5月 9日 上野鈴本演芸場 上席 夜 主任:柳家権太楼【占い八百屋】
5月11日 新宿末廣亭   中席 夜 主任:五街道雲助【妾馬】
5月15日 新宿末廣亭   中席 夜 主任:五街道雲助【付馬】
5月29日 三越落語会        主任:柳家小三治【船徳】
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上席は、権太楼噺爆笑十夜と銘打って、お客様は好みの番組を観に来てくださいというネタ出しの芝居。師匠五代目小さんの十八番にどう挑むかという期待で【一人酒盛】。【占い八百屋】ってなんじゃらホイと思ったら、何のことはない【御神酒徳利】でした。ただこの芝居は顔が良くて、中入り前が小三治師だったのでもうそれで嬉しくて、しかも上野は事前に休演日を出しているので、目当ての演目が小三治師が上がる日と合致する日を選べるのがいいところでございますな。小三治師の【かぼちゃ屋】と【錦の袈裟】は実は初めて寄席で聴く噺だったンでございます。主任以外の演目は基本書かないようにしているンでございますが、今年から小三治師だけは別なンでございますよ。書くンでございます。

中席は雲助師の芝居。この芝居も顔が良くて、中入り以降は金原亭一門会の趣の、渋くて良い芝居でしたねぇ。無理すればもうちょい行かれないこと無かったンでございますが、そんなことを今更悔いてもしょうがありませんな。新宿の芝居では、雲助師の【妾馬】の遭遇率が高いような気が致します。

三越落語会。

三遊亭兼好 : 【元犬】
古今亭志ん弥: 【締め込み】
立川ぜん馬 : 【お化け長屋】
中入り
桂平治   : 【位牌屋】
柳家小三治 : 【船徳】

兼好師は音では何度か聴いたことはあったンでございますが、実際に拝見するのは今回が初めてでございました。なるほど最近売り出しということだけあって、達者なもンでございましたよ。ぜん馬師も江戸前でねぇ渋くとてもよござんした。定席に出られるようになれば良いんでございますけどね。

小三治師は何をやってもいいよあたしゃ。
昨今気になすっている地デジの話題から、何の脈略もなくいきなり【船徳】に入っていったのにはひっくり返ったけど、小三治師なンだから良いンですよ。


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